備忘録。

痛いポエムの墓場。ここにいない誰かのどこかに刺さってくれることを願ってます。

憧憬

夏空があまりに綺麗なもんだから、ずっと眺めていたんだけど、空の青さには目を向けなかった。ただ、触れそうなほど近くに浮かんでいる飛行機雲が消えていくのがなんだか寂しかった。

やがて季節が過ぎ、薄くなった秋空を眺めてやっと、「あぁ、あの時の空は青かったのか。」と気付いて、去った夏を惜しんだ。

[あとがき]
夏っていい季節ですよね。
学園祭があるところも多くて、学生にとっては青春の季節なのではないでしょうか。日が暮れるのも遅いですし、思い出作りにもってこいですからね。

このポエムは高校一年生の時に作っていたものです。「鳥の詩」という曲を大切な人から教えてもらったのと、その夏に鹿児島に行った経験からこういうポエムになりました。

夏っていい季節ですよね、ってことに気付けるのは、夏が終わってからなんですよね。真っ最中の時は全く気付けない。

手が届きそうなのに、届かない。
秋になってから夏の良さに気付いてももう遅いんですよね、触れそうだった飛行機雲に本当に触れていたのか、確かめられるのは夏だけですよ。

言いたいことはそういうことです。